【公務員試験】転職回数が多いと不利?

【相談内容】

今年、特別区経験者採用の福祉職を受験しようと思っているものです。

4月から転職をして新しい職場で働くのですが、転職した後すぐに公務員試験を受けた場合不利になることはありますか?

また、現在20代で転職が4月からの転職で2回目、公務員試験を受けると3回目になってしまいますが、この場合も不利になることはありますか?

【はじめに】

転職回数が面接にどのような影響を及ぼすのか、気になっている公務員試験受験生も多かろうと思います。

まずは、転職した直後に公務員試験を受けることが不利に働くのかどうか。

ここからお答えしようと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

直近での転職

結論から申し上げますと、不利になる可能性は否定できないというのが私の意見ですね。

どうしても採用担当者・人事担当者の目からすると、転職してすぐその後また転職をするということになってしまいますと、「またすぐうちも辞めてしまうのかな?」と考えざるを得ないのではないか、そのように思っております。

もちろん「直近で転職しているから」という理由だけで不合格になってしまうということは私はないとは思っております。

ですけれども、影響としてはネガティブな影響が多少なり出てしまうのかなというのが個人的な所感であります。

転職回数の影響

次に、転職回数の及ぼす影響について言及申し上げたいと思います。

質問者さんは、今度の転職で3回目になるということで、その回数が何かしら面接に対して影響を及ぼすんじゃないか?この辺りが気になってらっしゃるようですね。

結論から申し上げますと、もしかしたらここに関しても、影響は多少出てしまうかもしれません。

リクルート社が民間企業で人事だったり採用だったり、こういったものを担当している方々に行ったアンケート調査というものがございます。

この結果を見てみますと、「何回目から面接に来た人の転職回数が気になりますか?」こういった項目がございまして、これによりますと、転職の回数が3回を超えてくると「気になる」こういう風に回答している方々が非常に多いということなんですね。

これはあくまでもアンケート調査の結果でございますし、なおかつ公務員の採用担当者ではなくて民間企業の採用担当者に聞いたものなので、そのまま直接公務員試験の転職云々にも当てはまるのかと言われると微妙なところはあるかもしれません。

ですけれども、一般的には3回を超えてくるとちょっと気になりだす人が増えてくるというのは、傾向としてはおそらく妥当するように私自身も感じておりますので、もしかしたら質問者さんに関しても3回目ということでその影響が多少なり出るかもしれません。

年齢にも依存する

ただし。1点だけ注意申し上げておくと、各企業の採用担当者がこのアンケートの中で言及しているんですけれども。

これはもちろん“年齢にもよる”というところであります。

すなわち、例えばですけれども今現在30代・40代という方の場合、転職回数が3回というのは多いわけではないですよね。

そういうことでもございますので、この転職回数の及ぼす影響というのは、年齢にも依存して参ります。

そして何よりも、転職回数が多いとそれだけで不合格になりますとか、もうゲームオーバーですとか、そういったことは公務員試験においてはございません。

ただし、軽微であったとしても、何かしらのネガティブな影響が発生するかもしれないというのは覚悟しておいてもいいかもしれませんね。

ただし福祉職なら

そう申し上げた上で。

質問者さんが受験を検討してらっしゃる「福祉職」これに関して申し上げますと、おそらく直近で転職している影響とか、あるいは転職回数が多いという影響は、それほど大きなものにはならないと思います。

福祉職は事務職(行政職)という区分と比較した時に、受験の倍率自体がすごく低いわけですよね。

特に、特別区経験者採用の福祉職ということになりますと、事務職の倍率が8倍とか12倍とかこのくらいなのに対して、もっともっと倍率は低いわけですよね。

こういったことを加味すると、おそらく直近で転職していることあるいは転職回数がちょっと多い、こういった影響というのは、ほぼ無視できるレベルまで小さくなるんじゃないかなと個人的には思っております。

ですので、質問者さんやこれを見てくださっている皆さん方にあっては、「気になる…」という方もいらっしゃるかもしれないんですけれども。福祉職とかそういった「専門職」の場合には、それらの影響はかなり小さいと考えられますので、ぜひ自信を持って受験に挑んでいただければと思っております。

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筒井夢人

面接研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、公務員試験の面接指導を長年行ってきました。なお、自身も公務員試験を受験しており、国家公務員(総合職・一般職)・県庁・特別区・横浜市・仙台市などに最終合格しています。

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