【公務員試験】短期離職は面接で不利?

【相談内容】

私は7年弱ほど地方公務員として勤務しておりましたが、昨年秋に民間企業へ転職いたしました。

元から興味のあったIT業界で働いてみたいと考えてのことでしたが、この春に突発的な家庭の事情(介護)により、実家に戻る必要が発生しました。

地元へ戻るに際し、地元自治体への転職を考えています。

この場合、短期離職で不利になるでしょうか。また、年齢が30代半ばという点についても、不利になる要素ではないか心配です。

【はじめに】

まずは、短期離職の影響について、不利になるのかならないのか。

この辺りからご案内をしたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

短期離職の影響

結論から申し上げますと、少なくとも質問者さんに関しては、不利になる可能性は低いと私自身は考えます。

いくつか理由があるんですけれども。ここでは2つほど主要なものを述べてみたいと思います。

まずは1つ目ですね。これは何かと申しますと、地方公務員としての勤務歴がしっかりとあるからということですね。

質問者さんは、質問文のところに「7年弱元々地方公務員をやってらした」と記入してくださってますけれども。すなわち、7年しっかりと公務員として働いてきた実績があるわけですよね。

ということは、少なくとも面接官とか担当者から見たときに、「この人すぐ辞めちゃうだろうな」と即座に考えるということはないんじゃないかと思いますよね。7年というと、しっかり働いてるなっていう部類に十分入ってくるでしょうからね。

これがまず1つ目。しっかり地方公務員として働いてきたので、その部分をきっちり認めてもらえるんじゃないかというところですね。

2つ目は何かと申しますと、介護という事情ですね。

これに関しては、おそらくどなたも「のっぴきならない事情だ」という風に理解してくれると思うんですよ。

つまり、面接官・採用担当者にしたって、やはり親の介護というのは他人事じゃなくて自分事なわけですよね。おそらく、もしかしたら、中には介護をしながら実際に市役所で働いてる方も大勢いらっしゃると思います。

その方々から見たときに「介護があるから地元に帰らなきゃいけない」って、十分納得できる・共感できる理由になると思うんですよね。

そうなってくると、やっぱり質問者さんが、例えば今回のように短期離職をするかもしれない・早期離職をしてしまうかもしれないというのは、「仕方ないよね」と理解を示してくれるんじゃないかというのが私の感覚であります。

ということで、以上2つの理由によりまして、少なくとも質問者さんに関しては不利になってしまうことはあまりないんじゃないかというのが私の所感であります。

ツッコミには注意

ただし、面接官からのツッコミには注意しておいてほしいと思います。

どういうツッコミかと申しますと、「介護をしながら働けるんですか?」というツッコミですね。

これに関しましては、私の指導経験の範囲で申し上げましても、介護という話をした場合に、面接官はそれに関して結構ツッコミをしてくることが多いんですね。

ですので、質問者さんに関しても、介護について割と前面にそれを出すのであれば、ツッコミが来るだろうというのは覚悟しておいていただきたいと思っております。

なので、質問者さんに関しては、例えば介護の部分についての話をきちんと整理をしておいてほしいと思います。

例えばですけれども、

・どういった形で介護をしていくつもりなのか。

・周りに親族や身寄りはいるのか。その人たちからのサポートを仰げるのか。

・その人たちからのサポートが仰げない場合には、どういったサービスを利用して介護をしていくつもりなのか。

こういったところに関しては、しっかり話を整理しておいた方がいいと思います。

というのは、釈迦に説法ではあるんですけれども。やはり突発的な事態によって、どうしても公務員の場合には、自分自身の家庭よりも仕事を優先しなくてはいけないということが発生し得ますよね。

ですので、そういったときに「介護あるのに大丈夫なんですか?」というのは、やはり十分に考えられる質問・ツッコミでありますので、この辺りについては十分に注意をしておいてほしいと思います。

30代という年齢

そして最後に。30代という年齢が面接において不利に働いてしまうのではないか、そういう部分も気にしてらっしゃるようですけれども。

ぜひ、この点に関してはご安心いただきたいと思います。

というのは、少なくともGravityにおいて、公務員への転職経験者採用や社会人採用で最も転職者数の多い年齢というのは、30代なんですね。

質問者さんは、まさにこの30代という年齢でらっしゃるわけで。転職市場において、最も脂が乗っている世代と言っても決して大げさではないように感じます。

ですので、ぜひ自信を持って面接に挑んでいただきたいと思いますし、年齢が40代になると徐々に不利になる影響というのが顕在化してまいります。

ですので、30代という最も脂の乗った年代でいらっしゃるうちに、公務員への転職きちんと決めていただきたいと思っております。

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筒井夢人

面接研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、公務員試験の面接指導を長年行ってきました。なお、自身も公務員試験を受験しており、国家公務員(総合職・一般職)・県庁・特別区・横浜市・仙台市などに最終合格しています。

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