【公務員試験】年齢相応の「経験」

【相談内容】

公務員試験をこれから受けていくにあたって、不安な点が2つあるので質問させていただきます。

1つ目は、経歴による有利不利はあるかどうかです。私は今27歳で、個人事業主をしています。個人事業主の経歴があると、面接でかなり不利になるというのをネットで見たことがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?

2つ目は、年齢相応のポテンシャルや経験は、通常の大卒・院卒程度採用試験でも見られるのかということです。YouTubeにある、公務員試験の面接に関する動画をいくつか見ましたが、その中で「年齢相応のポテンシャルや経験も見られるから、新卒と同じ受け答えや対策はNG」というのがあったのですが、これに関して先生のご意見をお聞かせくださればと思います。

【はじめに】

非常に良い質問だと思いますので、この際個人的な見解を申し述べたいと思います。

まず確認なんですけれども、質問者さんが検討してらっしゃるのは、大卒・院卒程度試験でいらっしゃいますよね。

おそらく経験者採用ではなくて一般的な公務員試験、すなわち大卒程度試験・院卒程度試験を念頭に置いてらっしゃると思いますので、こちらを念頭に置きながら私もお答えをしていきたいと思います。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

経歴による有利不利

まずは、1点目の経歴による有利・不利があるのかというところですけれども。大卒程度・院卒程度区分であれば、経歴による有利・不利はほぼ無いとお考えいただいて結構だと思います。

質問者さんがどういったところを念頭に置いてらっしゃるのかは分かりませんけれども、例えば、東京都庁とか特別区とか一般的な政令指定都市、市役所あるいは国家公務員も含めていいと思いますけれども、こういったところであれば経歴による有利・不利があるとは私自身は思いません。

ただ、唯一例外を挙げるのであれば、国家総合職試験については、官庁によっては経歴あるいは学歴、この辺りを見ているかなと感じることは強くございます。

ですけれども、一般的な公務員試験の大卒程度・院卒程度試験の場合にはそういったことはございませんので、ここはご安心をいただければと思っております。

個人事業主の経験

2つ目が、個人事業主の影響というところですかね。

ここに関しては大変お恥ずかしい話ではあるんですけれども、いわゆる大卒程度とか院卒程度試験、これらをお受けになった方々の中で、個人事業主をしていましたという方を私自身が指導したことがございませんので、何とも言えないなというところではございます。

経験者採用(社会人採用)あるいは氷河期採用の場合には、確かに個人事業主をしていましたという方はいらっしゃいました。

ですけれども、大卒・院卒程度区分に関してはちょっと指導経験がないので、ここからのお話は全て私なりの見解という風に把握していただければと思います。

個人的な見解といたしましては、個人事業主だから不利になるということはあまりないのではないかと思っております。

というのは、どんなお仕事をなされているか分かりませんけれども、個人事業主として例えば飯を食っているということであれば、それなりに一生懸命やらないと飯食えないじゃないですか。ですから、結構ハードにタフに仕事をしてらっしゃると思うんですよね。

ですので、その辺りについて、どういったところが大変で、どういう工夫をしていて、どういう結果を残しているのか、この辺りをきちんと語れるのであれば、別に個人事業主だから特段不利になるとかそういったことは私自身はないのではないかと感じております

年齢相応の経験

3つ目に、年齢相応の経験が求められるのかというところですけれども、これは確かに求められるなというのが私の見解であります。

この部分に関しましては、大卒程度・院卒程度であろうが、経験者採用であろうが、氷河期採用であろうが、全て同じではないかと思っております。

質問者さんは、いわゆる大卒程度区分とか院卒程度区分をお受けになるわけですよね。ということは、今現在27歳の質問者さんが戦うのは、基本的には22歳前後の大学生の方々。この方々と戦うことになるわけですよね。

この方々って、基本的にはアルバイト、サークル、ゼミこの3つしかあまり頑張ってないと思うんですよ。でも、それは当然ですよね。だって「22歳までの経験」を考えたときには、アルバイト、サークル、ゼミ以外にそこまでガチガチにやり込むものってないじゃないですか。

でも、質問者さんに関しては話が違いますよね。もちろん、質問者さんは質問者さんでアルバイト、サークル、ゼミこれまでの経験の中で頑張ってきたことっていうのはあると思うんですよ。

でも、27歳になるまでのタイミングで、個人事業主という経験を一発挟んでるわけですよね。ということは、当然そこに関してしっかり話してくれよというのは面接に入ってから求められることにはなりそうですよね。

つまり、質問者さんは22歳前後の大学生の方々と比べて、年月を重ねてきてらっしゃるわけですよね。だとすると、面接官としては年月を重ねてるんだったら、当然何か大学生が持っていない経験についても重ねてきてますよねという風に見てくると思うんですよね。

そのときに、じゃあ質問者さんとしてはどういうカードを切っていけば良いのかというと、彼ら(大学生)が持っていなくて質問者さんが持っているものって何ですか?といったら、それってやっぱりフルタイムでの労働経験だと思うんですよ。

質問者さんの場合には当然、個人事業主としての話というところになると思いますけれども。個人事業主として具体的にどんな仕事をしていて、どういったところに大変さがあって、どんな失敗をして、どうリカバリーを図ってきたのか。こういったことについてやはり丁寧に言語化をした上で、スラスラと話せるようにしておくべきだと思うんですよね。

そういった意味において、仮に質問者さんが大学時代の話しかできないとか、アルバイト、ゼミ、サークル、この辺りの話しかできないということになると、やはり不利になってくるのは
否めないと思います。

ですので、ぜひ丁寧に個人事業主としてのお仕事、あるいは社会人としての経験、この辺りについて整理を進めていただきたい、そういう風に思っております。

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筒井夢人

面接研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、公務員試験の面接指導を長年行ってきました。なお、自身も公務員試験を受験しており、国家公務員(総合職・一般職)・県庁・特別区・横浜市・仙台市などに最終合格しています。

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