【公務員試験】志望動機でよく見かけるミス7選

今回は、志望動機でよく見かけるミス7選というテーマでお届けしたいと思います。

テーマはそのものズバリ「志望動機」ということになるわけですけれども。どうして志望動機について考えることが重要なのか?様々な理由が挙げられると思いますけれど。

やはりこの志望動機というのは「どこの組織でも十中八九聞かれる」というのが非常に大きいです。

というのは、私自身これまで様々な組織受験をしてまいりました。市役所、特別区、県庁、国家公務員、色々な組織を受けてきたんですけれども。

ただの1つも志望動機について聞かれなかった組織はございません。つまり、全ての組織で志望動機についてミチミチ質問を受けているということですね。

ですので、皆さん方が公務員試験、これから色々な組織を受けていくと思うんですけれども。その組織でもやっぱり聞かれることになるでしょうと。

ということは、そこにおいてミスはしない方がいいということになってきそうですよね。ですので、今回はよく見かけるミス7つに絞り込んだ上で、皆さん方に丁寧にご案内していきます。

なお、下記のYouTube動画でも解説を行っているので、併せてご視聴ください。

①「感情」が見えない

1つ目が、「感情」が見えないというものであります。

志望動機の考え方って様々な型があり得ると思うんですけども。ごく素朴に考えたときには、自分の受験先の地域を良くしていきたい・発展させていきたいとか、そういったポジティブな思いがあると思うんですよ。

じゃあなんでポジティブな思いが生まれるの?って言ったら、その地域が好きとかその地域に魅力を感じてるとか、そういったものがベースにくるんじゃないかなと思うんですよね。

典型的には例えば、「自分の地元だから」とか、あるいは「少なからず縁があってその結果として愛着とかがあるからそこにもっと発展していってほしい。だから職員になって盛り上げていきたい」みたいなね。そういったものが1つ考えられると思うんですけれども。

要するにベースにあるのは、そこの地域が好きとかそこに魅力を感じているとか、そういった「感情」という話になってきますよね。

ところが結構多くの受験生が、そういった感情を押し出すのではなくて、客観的な事実ばかりを羅列していることがすごく多いんです。

例えば、人口とか産業とか面積とか色々なものが挙げられると思うんですけど。徹頭徹尾、客観的な事実ばかりを羅列している志望動機がすごく多いです。

客観的な事実ばかりの羅列だと何がマズいのかというと、客観的な事実を羅列しても、そこから志望動機って生まれるものではないですよね。

好きだからそこで働きたいとか、好きだからその地域を盛り上げていきたい。そういう形でその組織を志望するのはすごく自然だと思うんですけども。

客観的な事実だけから志望動機になるのかというと、それはないんじゃないかなと思うんですよね。

ですから、皆さん方が志望動機を練り上げるときに、どうも客観的な事実ばかりになっていて、自分の感情とかそういったものが見えないなという風になっていたら、それはかなり危険じゃないかなと個人的には思います。

ですので、ぜひ自分の感情が小さなものでも構わないので、入っているかどうかというのは少し気にしていただければと思います。

②「経験」が見えない

2つ目が、「経験」が見えないというものであります。

私は先に、感情が見えないのは少しマズいという話をしたんですけども。じゃあちょっと考えてみてほしいのが、この「感情」って何をべースに生まれるものだと思いますか?

これって明らかに「経験」ですよね。感情が何の経験もないのにいきなり発生することって基本的には考えにくいですよね。「何かを経験しました」→「だからその経験を通じてある感情が出てきます」というのが自然なストーリーじゃないですか。

ということは、感情の前段階として「○○の経験をしたことがあって」というのはすごく重要そうな感じがしてきますよね。

この「経験が見えない」とか「経験がほとんど書かれていない」という志望動機が結構多いんですよね。

でも、経験が見えないということになってしまうと、面接官・志望動機を読む側からすると、「この人どうしてそういう感情が生まれたんだろう?」というのが分からなくなっちゃいますよね。

ということでもありますので、自分がしてきた経験を可能な範囲で入れられるといいなと思うんですよ。

例えば大学生の方だったら、「ゼミでこういうことを研究していて」とか「アルバイトをしていく中で」とか「地域のボランティア活動にたまたま参加する機会があって」とか、様々な経験があり得ると思うんですけども。

そういったものを丁寧に入れられるといいと思いますし、社会人の方だったらなおさら自分の経験はしっかり入れなきゃいけない。

どうしてかというと、大卒程度枠だったとしても社会人採用枠だったとしても、社会人が公務員試験を受けるときは、本線としては学生と違って即戦力を求められているわけでしょ。

だとしたら、自分の経験というのを大学生の方以上にくっきり見せていくのは、志望動機のところでも重要になりそうな感じがしますよね。

ということでもありますので、特に社会人の皆さん方はこの「自分が経験してきたこと」をしっかり記述できているかどうか。もちろん書ける分量にもよりますよ。ちょびっとしか書けない場合には、それはもうどうしようもないです。

でも、ある程度の分量を書ける場合には、社会人の方は特に自分の経験を入れられるように意識してください。

③「差別化」を意識しすぎ

3つ目が、「差別化」を意識しすぎているというものであります。

志望動機って、重要性がものすごい強調されてるじゃないですか。だから結構多くの方が、「自分の完全オリジナルオンリーワンの志望動機を作らなきゃいけない」と意気込んでしまいがちなんですよね。

でも、まず強調しておきたいのが、僕自身は、完全にオンリーワンの他の誰とも違う志望動機なんていうものは存在しないんじゃないかなと思います。

それはどうしてかというと、20代とか30代の方の場合って、自分が経験していることの幅とか中身ってそんなに違わないと思うんですよ。つまり、似たり寄ったりのことしか経験してきてないでしょ?と思うんですよね。

特に大学生の方を念頭に置いてみると、基本的にはゼミかサークルかバイトでしょ、やってることって。

だとすると、そもそも原理的に言って、トンデモないことやってない限りは差別化なんてできないじゃないですか。だって似たようなことしか経験してないなら、差別化もクソもないじゃないですか。

なのに、無理に他の人たちと違う形にしようとするから、おかしなことになるんじゃないのかなと僕は思うんですよ。

ですから、皆さん方にとって重要なのは、他の人たちと似通っていても構わないから、自分のストーリー・経験からちゃんと志望動機が練り上げられているか。そこの部分のつながりを意識した方がいいのであって、無理な差別化はあまり考えない方がいいんじゃないかと思ってます。

これって、志望動機の話じゃなくて、例えばファッションの話に置き換えてみると分かりやすいと思うんですよ。

例えば、モテたいと思って自分のファッションを差別化するわけですよね。そのときに、例えばネクタイを差別化しよう、ジャケットを差別化しよう、パンツを差別化しよう、靴を差別化しよう、カバンも差別化しよう。そういう形で、個別の差別化を全部盛り込むとするじゃないですか。

そうなるとどうなるのか?これ100%、ますますモテなくなると思うんですよ。

なんでかというと、全て差別化している結果として、ファッション全体の主張がうるさくなるから。

ファッションってね、まぁ、お前が何を言えるんだ!って思われそうですけれども。どこまでいっても重要なのって、全体でのバランスでしょ。

全体として整合性が取れてるかどうかというのが重要なのであって、個別の差別化を細かく積み上げても、ただうるさくなるだけじゃないですか。

まったく同じ話が志望動機にも当てはまると思うんですよ。つまり、「他の人と違う形にしよう」というのを目的に差別化を積み重ねても、それは結果として主張がうるさいだけであって、面接官には何も通じないと思います。

すから、どっちかというと、他の人と内容的に似通っていても構わないから、自分の中でストーリーがあるかどうか。すなわちストーリーの一貫性があるかどうか、不自然な形になってないかということの方がよほど重要なのであって、差別化を目的とした差別化は絶対にやらないほうがいい。

あれもこれもそれもという形で、様々な形で無理に差別化しようとするのは絶対に間違っています。

ということでもありますので、ぜひ差別化を意識しすぎるのではなくて、ストーリーとして一貫性があるか、聞いていて自然だろうか、そういったところにこそフォーカスしていただきたいと思います。

④行政以外でもできる

4つ目が、行政以外でもできるというものであります。

志望動機の型の中には、例えば「自分は○○をやりたいと思ってる。これをやれるのが行政組織だったので行政組織を志望しているんです」という型が1つあり得ると思うんですよ。私自身は、結構そういう型を多用していたんですけれども。

そのときに、この一番入口で「こういうことをやりたいから行政組織を志望しているんです」って言うその”やりたいこと”というのが、「いや、それ行政以外でもできるし、普通に民間企業でやってますよね?」というパターンがすごく多いんですよ。

様々な失敗例が挙げられるんですけれども。例えば、金融業界にいた方が公務員に転職したいというケースで比較的よく見かけるのが、「金融教育を積極的にやっていきたい」みたいな。そういったことを仰る方が割合にいらっしゃるんですよね。

金融についての知識、資産をどうやったら増やせるのかとか、資産をどうやったら防衛できるのかとか、そういった教育に携わっていきたいという方がいらっしゃるんですけども。

私からすると、「いや、それって既に金融業界がやってらっしゃいますよね?」といつも思うんですよね。信用金庫にしても、銀行にしても、証券会社にしても、様々な形で資産についての教育ってやってるじゃないですか。

だから、なんでわざわざ行政でそれをやらなきゃいけないのかな?と僕はちょっと感じちゃうんですよ。

つまり無理に行政組織に入らなくたってそういったことはできるじゃないですか」という話で終わっちゃうと思うんですよね。

これは1つの例にすぎませんけれども、こういった形で、それって行政でなくちゃいけないのかな?ということを挙げている方が結構いらっしゃるんですよね。

ですので、自分がやりたいことを仮に志望動機の中で触れるのであれば、それって行政以外でもできませんか?という質問に対して、切り返しができるようにしておかなきゃいけない。

例えばですけれどもこれは行政でないとできないんです」としっかり言えるようにしておくとか。行政以外でもできるかもしれないけれど行政でやった方がより効率的なんです」とか。

そういった形で、なんで行政でそれをやらなきゃいけないのか?というところについての理屈づけ・ロジック。

ここの部分がゆるゆるというパターンがすごく多いので、ぜひ皆さん方も仮に志望動機でやりたいことについて触れるのであれば、「それは行政でなくちゃいけないんです」とか、そういった理屈づけをしっかり固めておいてほしいと思います。

⑤規模感を間違えている

5つ目が、規模感を間違えているというものであります。

例えば、これを見ている皆さん方の多くが、市役所をたぶん受験なさると思うんですよ。

そのときに、市役所の志望動機なのに、やたら「制度設計」とか「政策」とか、そっちに軸足が置かれすぎているものを結構よく見かけるんですよね。

でも、こういった制度設計とか大規模な政策とかって、どっちかというと県庁とか国家とかそういった規模感の組織の話になってきますよね。

もちろん、市役所といっても色々な組織があります。デカい組織だったらそういうのを書いても間違いじゃないケースも大いにある。

でも、皆さん方が受ける市役所が比較的サイズが小さめの組織だった場合、あんまり制度設計とか大規模な政策とか、そういったことをメインでギチギチ書くのは明らかに規模感が合ってないと思います。

今の話は市役所の話でしたけれども、これは逆もまた然りでありまして。

例えば、これを見ている方々の中には、国家公務員を受ける方もいらっしゃると思うんですよ。市役所と同じように志望動機を書くと思うんですけども。

そのときに文言を眺めてみると、やたらと「地域密着」とか「丁寧な窓口対応」とか、そういった文言が書かれていると。

でも、これはおかしいですよね。だって地域に密着とか丁寧な窓口対応って、それは市役所での話ですよね。

主に当てはまるのは、国家の場合は大規模な制度設計とか一国レベルでの政策とか、そういったものに携わることになるわけじゃないですか。だから「規模感がズレずれてるよね」という話になってしまうわけですよ。

という形で、自分が受ける組織の志望動機を書くときに、そこに書かれている文言・使われてる用語がどうも規模感を間違えてないかな?というものを書いてしまうと、明らかに印象はネガティブな方向に引っ張られると思います。

ですので、自分が受ける組織と志望動機に書く文言の規模感のズレが発生しないようにというのは、ぜひ意識してほしいと思います。

⑥全てを話そうとしている

6つ目が、全てを話そうとしているというものであります。

皆さん方が受けている組織によっては、面接カードの志望動機を書く欄がものすごくボリュームがあるパターンもあると思うんですよ。その面接カードを用いて面接が行われていくんですけれども。

そのときに多いのが、自分が書いた志望動機を丸ごと全部話そうとしている方、かなり多いんですよ。

でも、志望動機の分量が多かった場合に、それを丸ごと面接本番で話そうとするのは明らかに間違っています。

どうしてかというと、自分の話が長くなりすぎるからです。

つまり、面接カードの分量がいかに膨大だったとしても、面接本番で話すときには、その内容の中から重要なもののみをピックアップして、自分の中で取捨選択をした上でコンパクトに話していく必要があります。

ですから、分量が多いときに一生懸命原稿を全て暗記しようとする方がいるんですけども、その必要はありません。

何よりも、全てを話そうとすると、聞いている面接官からしたときに情報量が多すぎて結局処理しきれないという形になりかねません。

ですので、繰り返しになってしまいますけど、分量が多い志望動機の場合は、その中で特に重要なもののみを自分なりにピックアップして、それをコンパクトに話すという感覚をぜひ持っていただきたいと思います。

⑦気持ちが作り込まれていない

最後に、7つ目が、気持ちが作り込まれていないというものであります。これも面接に入ってからの話になるんですけれども。

書かれている志望動機は内容的にはおかしくないんだけれども、実際にそれを話してくださいと言って話してもらうと、どうも気持ちが乗っていない感じがする・丸っきり棒読みになってしまっているという方が少なくありません。

それの何がマズいのかというと、当たり前ですけれども、いくら文言が良くたって感情が乗っていないと、少なくとも乗っているように見えないと、面接官からしたときに「あ、これ本当に思ってることじゃないだろうな」ってやっぱり疑われてしまいますよね。

ですから、内容的にしっかり整合性のとれたもの、ストーリーがあるものを作っていくというのは大事なんですけれども、最後の最後は気持ちを乗っけなきゃいけないんですよ。

これは面接に限りませんけれども、およそ人前で話をしようというときには、自分の話に感情を乗っけられるかどうかというのは極めて重要であります。

実際に、歴史に名を残している偉大な演説家というは、ほとんど例外なく「気持ちを乗っける」というところにフォーカスしてトレーニングを様々な形で積んでいます。

ここでは具体的なエピソードをお話しようと思うんですけれども。演説の名手として非常に有名な人物の1人に、アドルフ・ヒトラーという人物がいますよね。

hitler

『ヒトラー演説 – 熱狂の真実』高田博行/中央公論新社

皆さん方もヒトラーはスピーチがうまいとか演説が上手だったという話は、必ずどこかしらで聞いたことがあるんじゃないかなと思います。

ヒトラーは確かに演説の名手だったわけですけれども。ヒトラーは人前で話をするときに、自分の感情を作り込むことに関しても手を抜かない人物でした。

ヒトラーに関しては、こんなエピソードが残ってます。

ある日、ヒトラーが自分の側近たちを招いて公邸でパーティーをしていたそうなんですよ。そのときに、関係が悪化しているイギリスの外交官がヒトラーに面会を求めていると、執事が来たらしいんですよ。

すると、ヒトラーは「私は今機嫌がいいからちょっとイギリスの外交官を待たせておけ」と言ったらしいんですよ。そうしてしばらくすると、ヒトラーは黙ったままソファーに座って、だんだん顔が赤黒くなっていく。

何をしてるのかというと、ヒトラーはそこで怒りの感情を作り込んでるんですよね。顔色が紫になったと思った瞬間、ヒトラーはその席を離れてイギリスの外交官との面会したそうです。

そして帰ってきたヒトラーはケラケラ笑いながら「あの外交官私がカンカンに怒ってると思っている」そういう言葉を残したと言われています。

つまり、ヒトラーのような演説の名手であったとしても、話云々の前のタイミングで気持ちを作り込む・感情を作り込むという作業をきっちり入れてるわけです。

だとすれば、我々のような一般の人はなおさら気持ちを作り込むことをしっかりやらなくてはいけないですよね。

じゃあどうしたらいいのか?というときに、これがあるからこそ「まちを歩く」ということが重要になってくるんですよ。

自分が受けようとしている市・県、そういったところに足を運ぶと「ここイイな」とか「こういうところなんだ」って魅力を発見することができる。

その魅力を発見したことによって、「ここに本当に入りたいと思ってます」という話をしたときに、感情が乗っかってくるんですよ。

ですから、私自身はまちめぐりの重要性は、知識を得るためだとは全く思ってません。

私自身がまち巡り・まち歩きが重要だと思うのは、感情を乗っけるために明らかに有効な手段だからという理由、この1点に尽きます。

ですので、ぜひ皆さん方も、自分が話をするときにそこに感情が乗っているかどうか、つまり話をする前のタイミングで感情が練り上げられているか・作り込まれているか、そういったところにも今一度注意していただきたいと思います。

ということで、今回は志望動機でありがちなミスについてお話しました。

繰り返しになりますけれども、志望動機は面接に入ったとき、市役所であっても県庁であっても国家であっても、必ず聞かれることになります。

ぜひ今回の注意点を参考にしながら、自分の志望動機をもう一度練り上げてみていただきたいと思います。

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筒井夢人

面接研究所を運営している筒井夢人と申します。プロ講師として、公務員試験の面接指導を長年行ってきました。その経験を基に、このサイトでは面接対策について発信しています。

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