
今回は「特別区の頻出質問」として、面接で聞かれる「地元の魅力は?」という質問への答え方をお届けします。
特別区の面接では、「特別区の魅力」に続けて「地元の魅力」を聞かれることがあります。特別区以外が地元という受験生の方は、準備しておきたい質問です。
この記事では、特別区の面接で「地元の魅力は?」と聞かれたときの答え方を、Gravity副代表の筒井夢人先生と、元特別区職員で面接試験にも従事した森田りさ先生の対談でお届けします。答えるときの注意点2つ、2人の地元を例にした回答例、地元の魅力が見つからないときの対処法が分かります。
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【筒井】
特別区の面接に入って以降は、面接官から様々な質問が投げかけられます。その中の一つに、特別区の魅力ではなく、「地元の魅力を教えてください」という質問があるんですね。
特にこれを読んでくださっている皆さんの多くは、おそらく特別区が地元ではなく、それ以外が地元という方だと思います。そういった方は、この質問を聞かれる可能性が大いにありますから、ぜひ今回の内容を参考にして、面接でしっかり答えられるようにしておいていただきたいと思います。
注意点①:特別区の魅力と被らない話を用意する

では、まずはどういったところに気をつけるべきでしょうか?

まず非常に重要になるのが、特別区の魅力と被らないようにすることですね。
【筒井】
どういうことかと申しますと、そもそも「地元の魅力は?」という質問が面接官から寄せられるタイミングを考える必要があるんです。少なくともこれまでの指導経験の範囲内でいうと、「特別区の魅力ってどういうところだと思います?」とか、それに類するような話があって、その後に「今ほど筒井さんは特別区の魅力を話してくださいましたが、逆に地元の魅力というとどういったところがありますか?」という流れで来るんですよ。
つまり、前段として特別区の魅力の話があって、その後に「じゃあ、お前の地元の魅力は何?」という話が来るわけですよね。
だとすると、ネタが完全に被っていると「同じやないか」となってしまうわけですよ。聞いている面接官からしても、「それだったら地元でいいんじゃないか」ということにもなりかねません。
ですので、可能な範囲で、特別区の魅力とは別立てのものを用意しておくのがベターかなと私は思いますね。
注意点②:地元の魅力は2つ以上語れるようにする

それ以外に気をつけるべきところってありますか?

それ以外でいうと、複数の魅力を語れるようにしておくことですかね。
【筒井】
具体例を聞いた方が分かりやすいかもしれないので、例を引用しながら紹介したいと思います。
今、私と森田先生がいますけれども、どちらもGravityの講師をしていて、Gravityの代表に奥田先生という方がいるんですね。奥田先生は、北海道の函館市の出身なんです。
函館の魅力には様々なものがありますが、一番イメージしやすいのは、多分夜景じゃないかなと思うんですよね。函館山からの夜景って100万ドルとか言われて、確か名探偵コナンでもモチーフになっていたじゃないですか。函館イコール夜景というのは有名なわけです。
例えば、それを面接で話したとするじゃないですか。「函館の魅力というと、やっぱり夜景です」と言ったときに、「いや、それは分かるんだけどさ」ってちょっとなりません? まあ、それはそうでしょう、みたいな。
だから、みんなが知っているものでもいいんですけれども、もうちょっとだけそれ以外のものですよね。
例えばですけど、僕も奥田先生の地元ツアーに行ったことがあるんですけども、そのときに感じたのは、ハンバーガーがうまいなということでした。
函館って港町じゃないですか。港町って、伝統的に海外からの文化を受け入れやすい風土みたいなものがあるんですね。ということで、ハンバーガーだったり、外食、洋食がやたらうまいんですよ。実際に函館でハンバーガーを食べましたけれども、これはうまいなと思ったので、魅力の一つじゃないかなと思うんですよね。
こういう話をすれば、あるいは準備をしておけば、「夜景は分かるんですけど、それ以外に何か地元の人ならではの魅力みたいなのはありますか?」と聞かれたときにも、しっかり切り返しができるということになります。
ですので、ぜひこれを読んでくださっている皆さんも、一つの魅力だけではなく、少なくとも2つぐらい、複数の魅力を語れるようにしておくのが一番無難かなと思いますね。
回答例①:筒井先生の地元・長岡市の場合

確かに、複数の魅力を語れるようにしておくのはすごく大事ですよね。筒井先生の地元って長岡市だと思うんですけれども、先生だったらどう答えますか?

長岡の魅力……ないんだな、というとね。面接で「ないんだな、それが」とは言えませんから(笑)
【筒井】
一応話しておくと、ベタなやつからまず挙げたいと思うんですけれども、一つは長岡花火ですかね。これは全国的にもおそらく有名なもので、確か日本三大花火の一つだった気がするんですよね。
それぐらい、長岡といえば花火でしょうというぐらい有名で、その時期は全国から観光客の方がいらっしゃるんです。新幹線もミチミチみたいな感じで、毎年報道されたりもしていますけれども、長岡といえば花火。一つの魅力であるのは間違いないのかなと思いますね。
【森田】
さっき複数という話があったと思うんですけれども、それ以外の魅力というと、どういうところになりますか?
【筒井】
花火以外の魅力でいうと、地元民が100%賛同するだろうなということとして、ラーメンがおいしい。これは100%あると思います。
長岡とか新潟でラーメンって意外に思われるんですけれども、新潟ってラーメンの消費量が実はすごく多いんですよ。僕の地元は長岡ですけれども、例えば下越の方に新潟市という市がありまして、新潟市って確か年間のラーメンの消費量が、市ベースで見たときに全国2位とかなんですよね。1位が確か山形だったんですけれども、実は雪深いところって、ラーメンが強い県が結構多いんですよ。
すごくシンプルに、体を温めないといけないというのがあって、そういう地域ほど温かいラーメン、味の濃いラーメンが好まれる傾向があるんです。長岡は、あるいは新潟は、本当にラーメンがおいしいんですよね。これは意外と知られていないので、結構布教しておきたいなと思うところです。
森田先生も、新潟のラーメン、あるいは長岡のラーメンを食べたことがあるんじゃないですか?
【森田】
あります。
【筒井】
ちなみに、何系でした?
【森田】
私が食べたのは、長岡醤油ラーメンです。
【筒井】
これですよね。まさに我が地元なんですけども、シンプルな醤油ベースに生姜が入っているんですよ。生姜ってやっぱり体を温かくしてくれる、ポカポカさせてくれるじゃないですか。雪深い寒いところですから、長岡は。
なので長岡醤油ラーメン、生姜醤油ラーメンですね。非常に有名ということで、食べてやっぱりうまさを味わったんじゃないですか。
【森田】
はい、すごくおいしかったです!
【筒井】
そうですよね。皆さん、ヤラセではないので安心していただきたいです(笑)
今は長岡の生姜醤油をご案内しましたけれども、それ以外にも長岡とか新潟って、本当にラーメンのバリエーションがかなりあるんですよ。全国的にも実は隠れた有名なラーメンスポットということでもあるので、魅力として話しやすいかなというのはちょっと感じますね。僕だったら、それを挙げるかなというところです。
回答例②:森田先生の地元・横須賀市の場合

ここまでは、私だったらどう答えるか、私の地元・長岡についての話でした。森田先生にも伺っていきたいと思います。先生の地元は神奈川県の横須賀市ですよね。魅力というと、どういったところになりますか?

異国情緒を感じられる街ですかね。
【筒井】
異国情緒を感じられる。
【森田】
横須賀には米軍基地がありまして、身近に軍艦が見えたり、アメリカンな雰囲気のお店があったりするので、そこは結構横須賀ならではの魅力なのかなと思います。
【筒井】
なるほど。街並みがそうだということでしたけど、それ以外の魅力というと、どういったものが?
【森田】
それ以外だと、カレーですかね。横須賀海軍カレーというカレーがありまして、すごくとろみのある、懐かしい味わいが特徴なんです。
【筒井】
懐かしい、とろみがある。
【森田】
農水省のホームページにそう書いてありました。
【筒井】
農水省かい(笑)
地元の魅力が見つからないときは、自治体の発信を見る

ここまで、筒井先生と私の地元の魅力をお伝えしてきましたが、魅力がないという場合はどうすればいいんでしょうか?

ああ、これはあるかもしれないですね。
【筒井】
多分、森田先生の地元の横須賀と僕の地元の長岡は、それなりに説明しやすさがあると思うんですよね。割と分かりやすく、他と違うような特徴があって言えたと思うんですけど、そういうのがないぞという場合ですよね。
その場合はいくつか対応策があると思うんですけど、一番ベタなのは、地元自身がホームページなどで「ここがうちの魅力です」と何を言っているのかをチェックすることです。ベタですけど、一番早いかなと思います。
少なくとも、その市自身が「ここがうちの魅力なんですよ」と言っているということは、それを話しても大きなズレはないということになるじゃないですか。
なので皆さんも、「うわ、地元に魅力がないな」と感じた場合には、地元自身が何を発信しているのか、どこを訴求しているのかを、ぜひチェックしてみるといいと思いますね。
参考までに、さっき僕は自分が見た長岡の魅力を話しましたけど、じゃあ長岡市自身は一体どこを訴求しているのか、見てみましょうか。
長岡市のホームページを見つけました。「長岡のはじめ方」。これは長岡市の移住定住ポータルサイトということで、「ぜひとも長岡に移住してください」という方々に向けたホームページなんですよね。ですから当然、「うちはこういうところが魅力ですよ」という話をしているはずです。
見てみたいと思うんですけども、結構絶望的な記述がありまして。まず見たいのがこちらです。
市街地から雪深い山間地や日本海に面するエリアまで、広大で豊かな自然環境に恵まれています。
面白くはないですよね(笑)
すなわち、この「自然環境が豊かで」というのって、ちょっと申し訳ない。まあ我が地元だからいいと思います(笑)自然環境以外に何もないときに、こういう文章になりがちなんですよね。ちょっと悲しいんですけど、花火以外にPRするものがなかったのかもしれないですね。
【森田】
そんなことはないと思いますけどね(笑)
【筒井】
我が地元なんでね。それ以外にも看過ならない文章があって、こちらですね。
気候は、夏は高温多湿・冬は気温が低く、四季の変化がはっきりしています。
全然魅力になってないんですよね(笑)夏暑くて冬寒いよと。これは完全に訴求失敗してますね、長岡市は。
まあ、あえて長岡市サイドの肩を持つのであれば、多分これは移住者向けのPRをやっているので、変に魅力だけをPRして、来てもらった後で「なんだ」とがっかりされるよりは、ある種、裏も表も話そうよということで、こういうことを書いているのかなとも思うんですけれども。
でも少なくとも言えることは、長岡市自身がこういうポイントをPRしているのなら、皆さんが面接でこの辺りについて触れたときに、おかしいという話にはならなそうですよね。
ですので、皆さんも何か取っ掛かりが欲しいという場合には、自分の地元の市役所が、自分自身で何をPRしているのか、そこをチェックしてみるのも一案かなと思いますね。
なお、地元以外の自治体に合格できるのかについては、下記の記事で詳しく解説しています。

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